サウナが心臓病のリスクを下げる
こんにちは!ととの居 神楽坂です。
本日はサウナがもたらす効能の1つ、「心臓血管の健康向上」について説明したいと思います。
サウナには心臓と血管を含む”心血管系”と呼ばれる臓器の健康に様々なメリットが存在します。
どんな効果があるのか、一部の研究と共に紹介しますので見ていきましょう。
サウナがもたらす利益
サウナは心血管系に多くの利益をもたらすことが知られており、数多くの研究がその効果を検証しています。
本日はその中から2つ紹介したいと思います。
①「心血管疾患リスクの軽減」
2001年に発表されたフィンランドの研究で、男性を対象に週に最低2回のサウナ利用が心血管疾患のリスクを軽減することが示されました。この研究ではサウナ利用が多いグループで心臓発作や冠動脈疾患の発症リスクが低下していることが報告されています。
(P. Kukkonen-Harjula, et al. "Haemodynamic effects of repeated sauna bathing." Acta Physiol Scand 163, no. 1 (2001): 67-70)
②「20分間のサウナ利用が心拍数と血圧を低下させる」
2018年に発表された研究では、20分間のサウナ利用が心拍数と血圧を低下させることが示されています。また同じ研究ではサウナ後の血管内皮機能の向上が報告されており、心血管系に与える効果がさらに明らかになっています。
(S. Laukkanen, et al. "Acute effects of sauna bathing on cardiovascular function." J Hum Hypertens 32, no. 2 (2018): 129-138)
※研究は健常な人を対象としています。サウナは急激な身体の変化を伴うため、心臓病や高血圧・糖尿病などの疾患を抱えている場合は医師に相談してからサウナを行うようにしましょう。
なぜサウナが心血管系を健康にするのか?
ではなぜこのような効果があるのでしょうか?
サウナによる心血管系への影響を理解するためには、まず心臓と血管の構造を理解する必要があります。心臓は酸素や栄養素を運ぶ血液を全身に送り出すために拍動しています。血管は血液を運ぶ管であり、心臓から離れるにつれて細くなっています。
サウナによって体温が上昇すると、血管が拡張されることで全身の血流が増え、これを送り出す心臓の負担が軽減されます。
また全身の血流が増加することで酸素や栄養素が全身に適切に供給されるようになり、より心血管系の健康状態が改善されると考えられています。
さらにサウナによる発汗によって体内の余分な塩分や水分が排出されることで体内の水分バランスが正常化されることも、血圧の改善に影響すると考えられています。
いかがでしたか?
心臓や血管は生活習慣などによりいつの間にか悪化してしまい、状態が悪くなってから発見されることもしばしばです。
サウナで身も心も整えながら、心臓や血管系まで整えられるのは嬉しいですね。
是非皆様の習慣に取り入れてみてください。
では、また次回のブログでお会いしましょう!